東京大学院試
9月4日,東京大学の筆記試験でした.
9月10日の発表で筆記落ちしました.覚えてることを書いていこうかと思います.僕は現代経済コースをミクロ・マクロ基礎/応用で受験しましたので,試験日程は
筆記試験9:30~12:30
でした.
8:45分集合までに会場へ到着しろとのことでしたので,8時頃に会場に入るようにホテルを出ました.人は非常に多かった気がします.300~400人はいたかと.
教室が開く前の待ち時間で読まれている参考書は堀・二神マクロ,中谷マクロを見かけました.僕は奥野ミクロの演習書を読んでいました.あと,自作ノートを読んでいる人が多かったです.
8:45頃になると教室が空き,9:00から試験の説明が始まりました.そっからはもう参考書などは開けません.受験番号と名前は試験が始まる前に皆書くように指示されました.
試験自体は難しかったです.例年と比べて難易度が高いわけではなかったように思いますので、単に僕が準備不足だったのでしょうが.
ミクロの第1問目、一般化されたワルラス法則の証明問題ができなかった時点で雲行きが怪しくなり,苦手としている不完全情報下での取引問題(近年の東大は頻出な気がします.)で追い打ちをかけられました.寡占理論は途中までですがそれなりに解きました.
マクロもわかるようでわからない問題.交易条件の定義と,マーシャルラーナー条件の導出は完全に頭から抜け落ちてました.すぐに飛ばして次へ.ソローモデルの問題の解答をとりあえず完答させました.そのまま2期間モデルへ移りましたが,これは全くわかりませんでした.そもそも仮定が理解できなかった.ひとつも解けずにギブアップでした.
そして他に解ける問題がないか再び探していた時に,完答していたソローモデルの解答を,解答用紙に上下逆さで記入していたことに気づきました.奇声を発したい気分を必死にこらえて全部消し,書き直しました.
ええ,この時点で落ちることを確信しましたとも.
ということで,東大を受ける方は生半可な勉強量では確実に合格を手に入れるレベルにはなれないかと思います.今後受ける方は頑張ってください.
過去問を解いて得た個人的な印象は
ミクロ
・不完全情報の取引問題(レモン問題など)
・時間を通じたゲーム
・公共財
マクロ
・代表的家計の効用最大化問題(特に代表的なモデルに特別な仮定をおいて,モデルを組み立てさせるようなもの.)
・ソローモデル
・金融
・貿易
この辺がよく出てきてるなあというものです.
計算はできて当たり前、定理の証明やモデルを組み立てる過程を見てますよ、という感じですね。
問題集を解いているだけでは解けない問題にもあたるかもしれませんので,早めに過去問を数年分解いておくことをおすすめします.