ミクロ経済学のテキスト
今回は院試対策で使用したミクロの本を紹介します.
テキスト
メインで使ったのはミクロ経済学の力(以下,神取ミクロ)でした.
双対性,一般均衡理論など,ややこしいと感じられるトピックスについて非常にわかりやすく書いてあります.特に,双対性で躓いている人は手に取ってみることをおすすめします.
神取先生が書いているので,ゲーム理論のトピックスもわかりやすいです.
直観的な理解もしやすい内容だと思います.
ただ,東大を受ける人はこの中のゲーム理論の内容では少し物足りなく感じるかもしれません.別にゲームの本を読むと良いかもしれません.
他の定番は武隈ミクロと奥野ミクロでしょうか.
僕は神取ミクロで気になったところやカバーされていないところを奥野ミクロで補っていくような使い方をしていました.奥野ミクロは各トピックスについてより詳しく書いてあるような印象です.また,神取ミクロではくじやオークションを取り扱っていませんので,そのあたりは図書館で奥野ミクロをさっと読むなりすればよいと思います.
武隈ミクロは初版を一周してそれっきりでした.
西村ミクロは古典派の内容を濃く扱っているのですが,ゲーム理論がこれだけ必要になっている昨今,院試対策としてはあまりフィットしないかなと思います.
ゲームについては,ミク戦をざっと読んでいく感じでした.
全ての章は読んでないのですが,オークションと市場取引の章は面白かったです.東大はオークションが出ているので,受ける人は読んでみると良いかもしれません.
問題集
僕は根性がないので,問題集を3周も4周もできませんでした.
とりあえず,メインでは奥野ミクロの問題集を解いていました.最近第2版が出たようですが,僕がやったのは初版です.
奥野ミクロをやっているさなか,神取ミクロに対応する問題集が出ましたので,それもやりました.
良い問題が揃っていますし,東大過去問の類題も出ています.今後、院試対策で有用な本の一つとなるのではないでしょうか.
実は武隈ミクロの演習書はほとんど開いていません.寝る前に,過去問で引っかかった問題の類題を探してベッドで横になりながら読んでました.その程度です.
そんな感じでミクロの本紹介でした.